【初心者の方へ】初心者でもできるサーフボードの治し方PU編

初心者サーファー脱出の巻

先日の夕方…良い波を楽しんで
最高にハッピーな笑顔
振り撒いてアウトへ戻ろうとした
その瞬間…
抱えるサーフボードに
ガサついた違和感を覚えた指先

ジャンク寄りに感じる台風スウェルが入っていても…
波が閉じそうな瞬間でもその先のピークを見つめられる…
フィーリングに合った
サーフボードだから追い込める波

身体にピッタリ調整されたマジックボードなら
少々無理な体制でテイクオフしても
ピッタリ考えていた場所でパワーを拾ってくれる

海の中では唯一の相棒である
サーフボードには
傷ひとつ付けたく無いのが
サーファーという人種…

ただ…
乗れば乗るほど傷ついていくし
色も変化しいく経年劣化は
少々切ない

ワックスオフ」や「日焼けの防止」など
日々のメンテナンスはもちろんだが
不慮の事故思いがけない衝突
サーフボードに付いた小さな傷
放っておくとそこからが侵入し
中の素材が腐って大きな穴を作ってしまう

そうなって仕舞えば修理費用も多額
何よりも樹脂を大量に流し込むので
全体の比重が狂って
乗り味が大きく異なってしまうのだ
そうならないように自分でも手軽にできる
簡単なリペア方法をお教えしたい

【EPS】と【PU】素材の違い

まずはサーフボードの材質についてご紹介

PUというのは
サーフボードに使われている芯の素材が
ポリウレタン(PU)でできている板のこと

EPS
「エクスパンダブルポリスチレン」の略で
日本では発泡スチロールと言います

PUはポリエステル樹脂
サーフボードの芯である
ポリウレタンをラッピングしています

EPSはエポキシ樹脂
発泡スチロールをラッピングしています

違いとしてはEPSの方が
早く固まるので温度管理が難しく
自分でリペアをする場合
失敗のリスクが高めです

PUとEPS乗り味の違い


PUサーフボードに重さがある分
溜めが効き波のパワーをスピードに変える
ドライブ」が効果を発揮します
レールを使ったサーフィンで迫力が増します

CTツアープロサーファーの大会では
ダイナミックなリップ
溜めの効いた様々なトリック
披露する必要があるのでPUサーフボード
多くのシーンで使われております

EPS軽さが特徴
テイクオフが早く
小さな波の時には
その本領が発揮されます

割れ辛い分厚い波でも
浮力がありパドルのスピードも上がるので
PUと比較すると…断然に
早いテイクオフが可能になります
ファンボードやロングボードのEPS
もはやチート(裏技)的なスピードで
多くの波を掻っ攫っていきますwww
(あまり取りすぎると恨まれますよww)

あの世界チャンピオンケリースレイター
湘南でサーフィンをした際に使っていた
サーフボードはEPSでした

EPSをラッピングするエポキシ樹脂
とても硬い特徴を持つので
少し擦った程度では滅多に壊れません

【PUとEPS】価格比較

価格設定なのがEPS
サイズやブランドによって様々ですが
多くの商品が大台の10万円を超えてきます
PU素材のサーフボードは7万円〜の予算で
ブランドやデザインについて考えることができるので
最初はPU冒険できる余裕ができたらEPS
増やしていくのも楽しい趣味の世界です

全く違った乗り味を楽しめる
2種類のサーフボード
乗り味が全く変わる為
どちらの素材にも良さがあり
様々な波に合わせて使い分けが可能です

【初心者のPUリペア】必要な物

長々とお待たせいたしました
本日はEPSのリペアではなく
PUのリペアをご紹介
(EPSのリペアは未経験な筆者
そもそもが高い商品なので
怖くてできないのが本音…)
必要なものは下記へ列挙致します

  • サーフボード用のやすり2種類以上
  • ソーラーレジン
  • アイスの棒
  • マスキングテープ

やすりは最低でも2種類
(100番台と1000番台
目の細かさはどれでも大丈夫です
ただ仕上げの1000番台は
細かい方が綺麗に仕上がります)
下記のように「リペア専用のやすり」が
細かい番号で複数入っているので
とても便利な商品です


PU用ソーラーレジン


アイスの棒
(スイカバーは長いので便利)

マスキングテープ

この4種類が基本のセットとなります

【初心者のPUリペア】実践編

①傷口から水が入っている場合がありますので
2〜3日乾燥した場所でよく乾かしましょう

②傷から上下左右5cm幅の余裕を持たせて
マスキングテープで傷口を囲うように
貼り付けてください

③傷ついた深さと同じくらいまで
傷の部分をやすりで削ります
大きく凹むように優しく少しづつ
フォーム(サーフボードの芯)が
見えてきたらストップ
(100番前後の荒い紙やすりにて)

ソーラーレジンを多めに取って
小さな山になるよう平らに丁寧に
アイスの棒を使って包み込むように
塗りつけてください
空気が入らないように
傷口に押しながら塗り込むと
気泡ができません

触ってもベタベタしなくなるまで待機
10分〜30分
ソーラーレジン」の名の通り
太陽からの紫外線
樹脂が固まるように設計されております
その為太陽の出ていない雨や曇りの日は
リペア作業は控えた方が無難です

③塗りつけて山になっている樹脂を
元通りの高さになるまで
細かいヤスリで整えます
(1000番台以上の細かいやすりが必要です)

ソーラーレジンは
太陽光で固まりますので
晴れた日には約10分で固まります

簡単なリペア方法ですが
これで12年間やってきました
大きくノーズが折れてしまったり
人と衝突し相手のFINがテールに
刺さってしまった大怪我は
躊躇せずプロにお任せしました

ちなみに海近くのサーフショップで
リペア依頼をするのが適作です

都内や街中のショップですと
工場へ流すパターンが多いので
その分の手数料が加算され
料金が高くなりがちです

小さな傷(2cm〜5cm)ほどの傷でしたら
今回のようなお手製リペアで十分治ります

プロにお願いすると
小さくても2000円〜
大きいと10000円と様々です

1度挑戦してみて
ショップの方に見て頂き評価して貰えば
次回の改善点も見つかるはず

全然難しくないので
是非挑戦してみてください

重いウェットスーツとおさらばして
全体力をサーフィンに傾けられる暖かい季節には
ついつい追い込んでしまうので
なお一層の注意が必要
怪我や事故は疲れや不注意から生まれます

サーファーにとって
身体と一心同体なサーフボード
大切に思いやりを持って
メンテナンスしてあげてください

リペアをする機会がありましたら
より詳細に画像や動画も合わせて
UPできたらと思います

事故なく怪我なく安全に
素敵なサーフィンライフを♪

ではまた

コメント

タイトルとURLをコピーしました