【初心者の方へ】沖まで出れる強いパドリングのコツ4選

初心者サーファー脱出の巻

波が大きい日や流れがある日だと
スープに負けちゃって

パドルが前に進みません

パドリングには明確なコツがあるんだ
今日の記事ではパドリングに絞って

徹底解説していくよ

この記事ではシーン別
パドリング」を解説して行きます
サーフィン歴12年
競泳選手として日々5km以上
泳ぎこみを経験してきた筆者が
水泳のノウハウ」と関連づけながら
パドリング」について解説させて頂きます

この記事では下記のことがわかります

  • 基本のパドリング方法
  • 疲れずらいパドリングのコツ
  • 体幹を意識すれば早く動けるパドリング

基本のパドリング

サーフボードに腹ばいになった状態で
左右の手を推進力に前進するパドリング
波を越える際波に乗る時
必要となってくる技術です

パドリングが強くなると…

  • テイクオフが早くなる
  • 波に多く乗れる
  • サイズのある波に乗れる

以上の成果が生まれます
パドリングが強くなるコツ
4選をご紹介

  1. 顎と胸は極力浮かす
  2. 肩から上に手を上げない
  3. 入水は親指から
  4. 水中では板の中央を漕ぐ

ひとつづつ解説して行きたいと思います

顎と胸は極力浮かす

サーフボードは基本的に
ノーズに行くほど薄く細くなっています
そこに身体全面を寝かせてしまうと
軽いノーズから下へ下へと沈んでいきます

その状態で頑張って推進力を付けても
ノーズが海へ沈んでいくだけ
海がノーズの先を庇ってしまい
常に抵抗と共にパドルしなければいけません

全身が水の中にある水泳の場合
水の抵抗を抑えるために
極力背中全体を浮かせて
頭は水面と並行になるよう泳ぎます
そうすることでバタ足やパドルで生んだ勢いを
お腹やお尻の出っ張りで止めず
先へ先へ抵抗を極力抑えつつ
進めるようになります

サーフィンに置き換えて考えてみます
板全体が沈み込まないように
胸を反らせて
体重をテール側へ落とします
「テールの延長線上に頭がくるような姿勢」が理想

この姿勢が取れることで
ノーズが浮き視界が広がります
ブレーキを最大限少なくしてくれる上に
腕の可動域も広がります
最初は疲れるしハードな体勢です
背中も筋肉痛になります…
ただし慣れてしまえばお手のもの
この基本姿勢が玄人サーファーへの架け橋です

もうひとつのコツとしてお伝えしたいのが
パドルを漕ぐ際には顎を引く
頭はブレずに推進力が前へ進みやすくなります
CTツアーでパドルをする
ケリースレーターを見ると
大きなスープに向かう時のパドルは
いつも顎を引いてます

肩から上に手を上げない

次に大切なのが
肩を無駄に使わない」です
人間の肩は小さな筋肉の集まりなので
酷使してしまうとすぐにバテてしまいます
トレーニングを趣味とされている方々なら
お存じかと思いますが肩は大きく分けて
3つの筋肉で出来ております
前・横・後ろです
前に進もうとするパドリングで使う筋肉は
主に「」の筋肉です
」は腕を上げる際に使う筋肉
後ろ」はモノを引っ張る際に使う筋肉です

この3箇所が連携して
関節の動きを実現しているわけですが
パドリングの場合
腕を肩よりも上に上げる必要はありません
もっと言えば
先に伸ばす必要もありません
そもそも胸が上がっていれば
自然と肩は下に落ちるので
横の筋肉を使わず
体力も筋力も節約したパドルが可能です
腕を上げすぎない事で
疲れにくいパドルが可能となるのです

力まずリラックスしてパドルしましょう

入水して腕が水から上がってきたら
海水をなぞるように前に持ってくる
それだけで肩の疲労を軽減させることができます
前へ前へ伸ばしてもキャッチできる水の量は
リラックスして入水した時とさほど変わりません
手のひらだけでなく
腕全体を使って水をキャッチするイメージが正解

必死にパドルするCT選手↑も
あまり腕を伸ばさず肩幅から
力まずパドルしているのを確認できます

前へ伸ばしすぎずに
自然な距離で入水しましょう
(上記の動画では自然な目線での
パドリングを確認できるので
とても勉強になります+α
綺麗なポイントなので心も洗われます)
台風スウェルが入った日などは
長くパドルを行うので
このパドル方法を意識するだけで
グッとパドルが楽になるはずです

入水は親指から

入水は意外と重要
最初に水をキャッチするときに
水泡と一緒に巻き込んでしまうと
水を効率よく捕まえられず
空を切ってしまい
無駄なストロークが生まれてしまいます

水泳も同じなのですが
入水は少し親指を海に傾けて
極力静かにスムーズに

そうすることで次の項目である
ストロークへ効率よく向かえます

水中では板の中央に向かって漕ぐ

ここが1番難しいポイント
胸を上げて顎を引き締め
肩を上げずに静かな入水
すると体幹が鍛えられるので
サーフボードがブレずに
キャッチした水の押し出しに対して
素直にまっすぐ進んでくれます

いかに効率よく
最大限の推進力を生み出すか

そこからの理想は
入水位置から内側にパドル
サーフボードの中央
ストリンガーへ向かって水を引き寄せ
おへそあたりで外側へ掻き出します

これまでの3つが整う
サーフボードの進み方が一気に変わります
パドルの加速力を出すには
パドリングにカーブを付けて
キャッチできる水量を増やす事で
より多くの推進力も手に使用と
しているわけです

筆者はもともと水泳を競技として
15年やってきたので少し競泳よりな
速さ」や「安定感」を求めた
パドリングになりますが実践していて
効率的」かつ「疲れない
最強のパドリング方法だと思います

「状態を上げて多くの水を漕いで推進力を出す」
早く前へ前へ進む「攻めのパドリング」
なので疲れやすいかもしれません
ただ普段から練習を重ねて
自らの「技術」にしてしまえば
台風などで生まれたサイズの大きい波にも
果敢に立ち向かえる
強靭なパドル力が身に付くはずです

是非挑戦し参考にして
いただけたらと思います

パドリングだけじゃ足りない時の必殺技

必死にパドルをしても
間に合わないセットを迎えに行く時や
厚すぎてパドルだけじゃ
置いていかれそうな時

そんなシーンに活用できる
必殺技をご紹介

それが「バタ足

これまた水泳技術が入ってくるのですが…
人間の足の筋力は
腕の7倍あると言われております

そんな部位をみすみす
遊ばせて置くのは勿体無い

ただ膝あたりまで
サーフボードが迫っているので
水泳のように腰から使うバタ足は
難しいのが現実

なのでバタ足を使う時
1番効果があるのが
テイクオフ前」です

波の腹に自分がいる時が
最適のタイミング
早い波に対応する時
一刻も早くテイクオフが必要となった時や
パドルだけでは置いていかれそうな時

ちょっと…姿勢が立ちすぎですが…

そんな時には体重をサーフボードに乗せて
ノーズを波に沈み込ませる
足に空間ができるので
バタ足が可能になります
回数にして3〜4回のバタ足ですが
テイクオフは十分に高速化されます

少々中級者寄りの話にはなりますが
これもまた反復練習で会得できます

是非挑戦してください

パドリングの練習で身に付く技術

以上の4点を頭で整理し
イメージを大切に取り組むことで
横をパドルするサーファーに圧倒的な
差をつけることが出来ます

そして押し寄せる波の
ほとんどに乗れるようになるでしょう

陸でのチューブを使用した
トレーニングなども有効だと考えますが
できるだけ海の環境に近い
プールを利用することで
水の抵抗を身体全体で感じられるので
効率的且つ質の高い練習を
可能にするのではないでしょうか?

波のないプールも入ってみると未知の抵抗に悪戦苦闘するはず…

パドリングの練習を行う事で
心肺機能はもちろん
肩の強さ体幹の安定が見込めるので
肩こり知らず腰痛知らず
サーフィンを楽しむことが出来ます

プールで行うパドリング練習メニュー

ここで15年水泳を行なってきた
元選手である筆者がプールで行う
パドリングの練習方法をご紹介
ビート板を足の間に挟んで
バランスをとる体幹トレーニングを兼ね
腕だけで進むクロールを泳ぐのがおすすめ

初めて行う際には
ビート板が足からすっぽ抜けてしまったり
「パドルだけではなかなか前へ進まない」
難しいと感じるかもしれませんが
数日繰り返して慣れてくれば
普通にクロールを泳ぐよりも
足が固定され浮いているので
抵抗を軽減できて
綺麗なパドルで進むことが出来ます

筆者自身は選手時代に
身体の体幹を鍛えるために
この練習でひたすらに泳ぎまくってました
(1回の練習で3kmは泳いでました)

夜のプールは神聖な雰囲気漂って…静かな環境で楽しいですよ♪

25m✖️4往復を1つのセットにして
3セットはいかがでしょうか?
100mも泳げば腕はパンパンです
体力増強パドリングで水を掴む感覚
身体全体で理解していくのみ
やや多めの反復練習が大切です
3セットやり切ればもう充分
これを週に3回も行えれば
確実にパドルは強くなります
ジムへ通う習慣がある方でしたら
是非プールへ足を伸ばして
取り組んでみてください
まずは100mを目安に
頑張りましょう

パドリングまとめ

  1. 顎と胸は極力浮かす
  2. 肩から上に手を上げない
  3. 入水は親指から
  4. 水中では板の中央寄りを漕ぐ

  1. 波に追いつくには「バタ足」
  2. プールでの練習にはパドルだけで100mを週に3回
    競泳経験者なら週に5,000m

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