【サーフィンの基礎】テイクオフに必要な3つのコツ

初心者サーファー脱出の巻

テイクオフが遅い…
前足が引っかかる…
スタンスが自然と決まらない…

サーファーたるもの
常に改善を意識して
アップグレードし続けたいテイクオフ
今回は初心者脱却に使えるコツを紹介

基本のテイクオフ

テイクオフに至るまでの流れを振り返ってみましょう

  1. 波のうねりを発見
  2. 割れる場所を想定し移動
  3. ピークを意識しながらパドルで合わせる
  4. うねりに押し出された瞬間にテイクオフ

今回は4番にフォーカスしてご紹介

テイクオフの極意①「視線」

大切なポイントその1
視線

波へパドルで向かっている場合
忘れてしまいがちなのが
波を狙っているのが
自分だけじゃないということ」

波を取り合うのはサーファーの宿命
ピークの人を邪魔してはいけないのが
絶対的なルール
波に乗る前にまず左右を確認して
人がいないか?
どのルートを走っていくべきか?」を
見極めてからテイクオフをしましょう

視界を広く持つ」行動がになれば
波のポテンシャルを見極める技術が養われます
「この波はレフトに割れる波なのかな?」
「これはライトにショルダーが張って来そう」など
テイクオフの前から波周辺の環境を観察することで
危険回避はもちろん
どのように変化していくのか
波の波長」が理解できるようになってきます

これはサーフィン上達に欠かせない要素
乗る前にキョロキョロと視線を広く持って
今後の波を考察する癖を付けてみては??

それでは目の前まで波が迫ってきました
波のピークを捉えたら…
ここでは進行方向のさらに奥を意識します

波のどちらに行こうか確認してます!の図!

先ほどのパドルしながら意識した
波のポテンシャルを確認し
想像と合致していたら
今後の割れ方を分析する必要があります
(ピークで感じる波はまた別物)

2.3m先のこれから張ってくるショルダーと手前のパワーゾーンを確認しながら合わせます!

「この波はワイドに割れるのか?」
「メローにゆったり割れるのか?
波のパワーを1番に感じられるピークから
波のブレイクを予想してみてください
コンマ何秒かの瞬間ですが
ココで感じる分析はパドルアウトの時よりも
リアルに現実へ変化します

この分析を元に
進む方向へ視線を上げて
テイクオフ

掘れている波なら視線は真下よりもやや先
=(下を見すぎてしまうと板が刺さって巻かれます)
厚い波なら1~2m先を意識した強めのパドルとテイクオフ
=(テイクオフしてもうねりを拾わないと置いて行かれてしまいます)
コンパクトに割れる良い波なら進みたい方向のそのまた先
 -(パワーが乗って綺麗に割れる波はテイクオフ時には早く割れがち
着いて行けるように先を意識した視線と早いアップスが大切)

大切なのは波を分析し視線を先周りさせること
(分析に集中し過ぎるとスピードダウン…
まずは視線を上げることから意識してください)
視線を上げる事で胸とサーフボードの間に
自由な空間が自然と広がります
結果的に体勢が崩れず
簡単に足を出すことができます

テイクオフの極意②「スタンスの取り方」

テイクオフの直前
視線を上げたパドルが可能になってくると
胸とサーフボードの間に
大きな間隔をとることができます

この間隔が空いている状態なら
サーフボード後方へ体重が乗っているので
足を出そうと前方へ体重移動した際にも
ブレる動きを緩和してくれます

そして足を出す際に大切なのが、
一気に飛び上がらないということです

飛び上がってしまうと視線もブレる上に
水に浮かんでいるサーフボードに
衝撃もトッピングしてしまいます

衝撃+体重移動=転倒やスタンスのブレに…


足を出した時に勢いが付きすぎて
大きくバウンドすると軸がブレます
サーフボードに伝わった
波の勢いも変化するのでより一層
テイクオフが難しくなってしまいます

「視線を上げる」モーションから
そのまま引っ張られるように
スッとゆっくり」落ち着いて
足を引きつけるようにしましょう

丁寧に落ち着いたテイクオフはこんなターンをする時の落ち着き方も教えてくれます♫

後ろ足が残ってしまわないように
忘れず後ろ足も引きつけてください
テイクオフしたのにスピードが乗らずに
引っかかった感覚になる時は
後ろ足が後方へ置きっぱなしで
ブレーキをかけています

後ろ膝は内側へむけて
両足の間隔はザッと30cm

これで8割完成
プロサーファーに近い
綺麗なテイクオフが可能になってきます

良い膝の入り方♪

テイクオフの極意③「タイミング」

上記2つを意識することができたら
後はひたすら実行あるのみ
反復練習です

ボートサーフィンも良い練習になりそう!!!

1・2・3」のタイミングを
身体へ染み付けましょう
テイクオフ状態で実際に
「1・2・3」と
口に出してみても良いかもしれません

上記が理解できればゴールはすぐそこ
1つづつ丁寧に
ポイントを抑えれば簡単なテイクオフ

  1. 板の両端を手で押さえる
    (⇩上級者の技⇩
    進みたい方向の手を下へズラしてください<何故かは後ほど>)
  2. 優しく足を引きつけ身体を起こします
    (後ろ膝は内側へ
    両足の間隔はザッと30cm)
  3. 姿勢を低くテイクオフ

サーフボードの両端を手で押さえ立ち上がる

サーフボードに腹ばいの状態で
1番安定しているデッキ部分
手で押さえましょう
1度陸上でやってみるのも良いかもしれません
大体この辺りが1番テイクオフしやすいな」と
理解しておくだけで身体の反応が
大きく変わってきます

この時にレールを持ってはいけません
不安定な場所なので「力んでしまったり」
手を離しても水の中に手があるので
ボードの流れに抵抗を作ってしまいます

1番身体が安定する場所
多くの場合は胸の横や胸周辺
自分のしっくりくる場所を探してみては?
テイクオフする手前に一瞬だけ
目で確認するのも良い練習方法です

テイクオフへの発射台となる
両手の位置について
上級者が行っている技」をご紹介いたします
パドルで勢いをつけて視線で身体をリード
いよいよ「テイクオフ
進みたい方向へノーズを向けてパドル…
立ち上げるモーションに入る瞬間
サーフボードについている両手のうち
ノーズを向けている進行方向側の手を
下へ下げて既にレールを入れて置く

これがトッププロが行っている技術
下の動画⇩再生から15秒後
ジョンジョンフローレンスのテイクオフを
見ることができます
視線で身体をリードした後
テイクオフの手は
左右で場所が違うことを確認できると思います

対するジャクソンバンチのテイクオフも
1分24秒時点で確認できます
テイクオフした際
レールにすぐ体重が入るよう
波側の手を引きつけた
テイクオフになっております
非常に割れるのが早く
パワーも乗った波なので
テイクオフの勉強には
わかりやすい楽しめる動画だと思います

右方向へ進みたい時は
少し下へ右手を落とします
左方向へ進みたい時は
約15cm程左手を落とします
すると手の傾いた方向へ
体重も傾くので板がそちらへ沈みます
そうすることでレールが深く入るので
テイクオフ後の進行が早くなります
ただしこの方法は上級者向けの技術
1秒でも早いテイクオフから
リップを意識する方へのアドバイスなので
過敏に意識する必要はないかもしれません

テイクオフに慣れた中級者の方へ
是非挑戦してみてください

テイクオフに自信がついたら
次のステップとして取り入れたい技術
真っ直ぐ岸を向いてしまうと
波のパワーがサーフボードの下を
すり抜けてしまいます
テイクオフの時点から
進行方向へサーフボードを傾けて
抵抗を入れることで乗り出しの初速を
一気にアップしていきます

良いバックサイドリップ❤︎テイクオフからアップスまで出来れば♪
こんなリップもお手のもの
一緒に習得しちゃいましょう

優しく足を引きつけ身体を起こします

起き上がる際に大切になってくるのがこの場面

視線は自分が目指す場所
そこへ向かうように優しく
足を引きつけて起き上がります
上記でも触れたように
バウンドせずにゆっくりと

つい波のボトムや高さを
確認してしまいがちですが
大きな波だと足が出なかったり
驚いてしまったりして一拍遅れてしまいがち
焦らずうねりに合わせて
ゆっくりと足を引きつけます

焦らずにゆっくり
波のパワーを感じてからのテイクオフ
状態が安定して決まっていれば
案外落ち着いてテイクオフできます
良い波を身体全体で受け取ることで
今後につながるとても良い勉強になります

この流れを意識して回数を熟せば
身体はどんどん慣れてきます♪
するとパドルを無闇にやらなくても
意外と周りを確認しながら
ゆっくり立ち上がれます

その際に後ろ足がデッキパッチの上などで
待機しないようにするのも大切

立ちあがろうとするので前足はしっかりと
ストリンガーの上に乗っていても
後ろ足が遅れていると
板の後方に重さがあるために
大きなブレーキを生んでしまいます

前足を引きつけつつ
前傾姿勢をとって後ろ足もケア

すると…
波のパワーをそのまま受け取れる
綺麗なテイクオフが完成します

ここでも中級者を目指す方へのアドバイス
後ろの膝は極力中に入れる工夫を
テイクオフした後に
ガニ股になっている方が多くいらっしゃいます
膝は多くの筋肉や腱がつながるポイント
テイクオフした後にガニ股になると
膝に体重が乗り姿勢が固定されます
その態勢ではスムーズな体重移動が難しく
無理やりリップをしようとしたり
波に巻かれた際にひねりを加えられると
膝へ無理なパワーが入り最悪
「靭帯損傷」に…

膝が出ちゃってますねぇーーー

大怪我をし易くなるのはもちろん
姿勢が高いまま滑り出してしまうので…
アップス&ダウンにも支障を来たします
初心者のうちに「膝を内側へ入れるフォーム」を
陸上でも練習することをお勧めいたします
長年「ガニ股」で染み付いてしまうと
長いサーフィン人生のうちどこかで
膝を壊してしまう可能性が高まります

筆者自身も初心者のうちは
どの写真や動画をみても「ガニ股」でした
当分周りから「ガニ君」と呼ばれてました…
テイクオフがある程度出来るようになってから
膝を内側へ入れる練習を行いました
そのおかげで直ぐに矯正できたので
誰でも意識1つで直ります
バランスを取りにくいベットの上や
実際にサーフボードをおいた上で
テイクオフの練習をするのがお勧めです

姿勢を低くテイクオフ♪

ここまでくれば後は決めポーズ
ゴールは華麗なテイクオフを決めること
しっかり完成されたテイクオフを
イメージしてください

手を置く位置が覚えられて
胸を反った体勢から
優しく膝を内側に入れたテイクオフ
最後の仕上げに低い姿勢です

姿勢を低くテイクオフ♪

全てのポイントを意識できれば
身体はブレずに波のパワーを殺さない
華麗なテイクオフが決まります

仮にどこかで失敗してしまっても
最後に姿勢を低くすることで
体重がサーフボードに乗り支えてくれるので
次のモーションへ移る動作も楽になります

姿勢が硬いので板のレールが入らずにスープに巻かれてしまう流れ!!

最後の締めまで気を抜かずに
コンプリートを目指してください
進行方向の手は軽く胸の前
後ろの肘はバランスを取るため肩の上

後はやっぱり反復練習
口に出して波の上で
1.2.3」のタイミングを反復練習
(私も実際にやっていました
覚えられたら自然と口に出さなくても
できるようになります)
以上のことを意識して練習すれば必ず
綺麗なテイクオフが決まります
頑張りましょう

まとめ

綺麗なテイクオフをするための
大前提ポイント3つ振り返ります

  1. 視線を上げる
  2. スタンスは優しく引きつける
  3. タイミングを身体で覚える

タイミングを取る時に
注意してほしいポイントも
3つ紹介しました

<<タイミングを身体で覚える>>

  1. サーフボードの両端(デッキ)を手で押さえる
  2. 優しく足を引きつけ身体を起こします
  3. 姿勢を低くテイクオフ♪

中級者や上級者となっても
常に意識し続けたいテイクオフ
これからバリ島へ
サーフトリップを目標にされる方に
最低限習得していただきたい
テイクオフを掲載いたしました♪
ぜひご参考の上練習に励んでください

ではまた♪

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